渋谷区で粗大ごみを出す際には、他の自治体と同様に処理手数料がかかります。
こちらは、品目ごとに定められた金額の粗大ごみ処理券を購入し、シールの部分を貼り付けることによって支払うことが可能です。
今回は、渋谷区の粗大ごみ処理手数料とシールの組み合わせを中心に解説したいと思います。
渋谷区の粗大ごみ処理券について
渋谷区の粗大ごみ処理券は、区内の有料ごみ処理券取扱所のステッカーがあるコンビニエンスストア、商店と、清掃リサイクル課リサイクル推進係で取り扱っています。
他の市区町村のごみ処理券は渋谷区で使用できないため、注意してください。
また、渋谷区の粗大ごみ処理券には、1枚200円の有料粗大ごみ処理券Aと、1枚300円の有料粗大ごみ処理券Bがあります。
粗大ごみを出す際には、これらのシールを組み合わせて貼付し、収集を依頼することになります。
渋谷区の粗大ごみ処理券が購入できる場所
渋谷区の粗大ごみ処理券は、渋谷区のリサイクル関連施設である美竹分庁舎の清掃リサイクル課リサイクル推進係や、区内の酒店、米店、電気店などでも購入することができますが、やはり一番便利なのはコンビニエンスストアです。
取り扱いがあるのは、以下の区内店舗です(一部店舗を除く)。
・ファミリーマート
・セブンイレブン
・ローソン
・デイリーヤマザキ
・ミニストップ
区の施設や商店には営業時間があり、時間外の場合はごみ処理券を購入することができません。
一方、コンビニエンスストアであれば、忙しくあまり時間がない方であっても、基本的には24時間いつでも購入することができます。
また、後述しますが、コンビニエンスストアの場合、現金以外の決済方法でも、ごみ処理券が購入できる可能性があります。
ちなみに、少数ながら、区外にも渋谷区のごみ処理券を取り扱う店舗は存在します。
しかし、このような店舗では、別の区のごみ処理券もあわせて販売されていることがあり、こちらを間違えて購入してしまう可能性があるため、あまり利用はおすすめできません。
ごみ処理券の購入方法
渋谷区の粗大ごみ処理券は、取り扱いのある区の施設や商店、コンビニエンスストアにて、現金で購入します。
基本的に、クレジットカードや電子マネー、交通系ICカードやバーコード決済などでは購入できないため、注意が必要です。
ただし、例外として、セブンイレブンではnanacoカード、ファミリーマートではFamiPayなど、一部の支払い方法でも購入が可能です。
渋谷区の粗大ごみ処理手数料とシールの組み合わせ
例えば、渋谷区でソファーを除くイスを粗大ごみとして捨てる場合、400円の処理手数料がかかります。
こちらの場合、1枚200円のA券を2枚貼付すればOKです。
また、2人用以上のソファーを捨てる場合、2,000円の処理費用がかかりますが、このときのごみ処理券の組み合わせは、200円のA券が1枚、300円のB券が6枚の計2,000円分になります。
ちなみに、渋谷区の粗大ごみ処理手数料は、基本的に最低でも400円はかかるため、利用するごみ処理券はA券、B券にかかわらず、複数枚購入しておく必要があります。
組み合わせが複雑な粗大ごみについて
先ほど解説したソファーなどの粗大ごみは、1人用なのか、2人用なのかがすぐにわかりますが、中にはサイズによって細かく処理手数料が決められている品目もあり、こちらは粗大ごみ処理券の組み合わせが少し複雑です。
例えば、箱物家具については、高さと幅の合計が135cm以下、135cm以上180cm以下、180cm以上270cm以下、270cm以上360cm未満のものに分けられていて、それぞれ処理手数料が違います。
具体的な金額と組み合わせは以下の通りです。
・135cm以下:400円(A券2枚)
・135cm以上180cm以下:800円(A券1枚、B券2枚)
・180cm以上270cm以下:1,200円(B券4枚)
・270cm以上360cm:2,000円(A券1枚、B券6枚)
少しでも組み合わせを間違えると、金額が足りず、自治体に回収してもらえなくなる可能性があるため、注意が必要です。
粗大ごみ処理券の貼り方
渋谷区の粗大ごみ処理券を貼るときには、粗大ごみの大きさや形状に合わせて、貼り方を変えるべきです。
例えば、布団やカーペットなど、線維でつくられた製品は、ごみ処理券を貼ってもすぐに剥がれる可能性があります。
このような場合は、ごみ処理券の上から粘着性の強い透明なテープを貼ったり、ビニールの袋をかぶせて剥がれないようにしたりすることをおすすめします。
また、物干し竿のように、面が狭く細長い粗大ごみの場合、なかなかキレイに貼ることができません。
巻き付けるとごみ処理券が重なってしまい、記入した必要な情報が見えなくなったり、貼付した場所がわかりにくくなったりします。
これにより、粗大ごみを回収してもらえなくなる可能性もあるため、細長い粗大ごみの場合は、テープや紙を使ってタグのように貼り、ごみ処理券全体が見えるようにしましょう。
逆に、面が広く大きな粗大ごみの場合、どこにごみ処理券を貼れば良いか迷うかもしれませんが、この場合は面の一番広い部分に貼り付けるとわかりやすいです。
イスであれば座面、テーブルであれば台の上、ワゴンであれば一番上の物置などに貼ることで、回収する自治体がごみ処理券を見落とす心配はほとんどなくなります。
その他の貼付の際の注意点
渋谷区の粗大ごみ処理券には、氏名を記載する欄があるため、こちらには必ずフルネームを記入しましょう。
集合住宅の場合は、部屋番号もあわせて記入する必要があります。
プライバシーなどの問題から、これらの情報を記入したくないという方もいるかもしれませんが、無記名の場合は回収してもらうことができないため、注意が必要です。
実際に、自治体回収を利用した方の中には、名字や名前のみであったり、カタカナで記載したりした場合でも、回収してもらえなかったという事例があります。
また、渋谷区の粗大ごみ処理券は、原則返品することができません。
こちらは、区の施設で購入した場合でも、商店やコンビニエンスストアで購入した場合でも同じです。
そのため、事前に計算し、なるべく余らないように購入する必要があります。
可能であれば、前もって処分する粗大ごみを整理しておき、後は排出するだけという状態にしておいて、必要な処理券のみを購入するという方法がおすすめです。
ただし、もし多めに購入してしまったとしても、粗大ごみ処理券には有効期限がないため、後々使うときのために保管しておいたり、友人や家族に譲ったりすることは可能です。
不用品回収業者の利用について
粗大ごみ処理券を購入する時間がない方や、品目ごとに処理手数料を調べるのが面倒な方などは、不用品回収業者の利用も検討すべきです。
不用品回収業者に依頼すれば、手数料はかかるものの、自身で処理手数料を調べたり、ごみ処理券を購入して貼付したりする必要はなくなります。
また、すぐに処分しなければいけない場合や、自身で運び出すことができない粗大ごみがある場合などにも、不用品回収業者は重宝します。
ちなみに、粗大ごみの型式や状態などが良ければ、そのまま買い取ってもらえる可能性もあります。
まとめ
ここまで、渋谷区の粗大ごみ処理手数料、貼付するシールの組み合わせなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
渋谷区指定のごみ処理券を貼らなかったり、貼付するシールの組み合わせを間違えたりすると、粗大ごみを回収してもらうことができないため、注意してください。
このようなトラブルを避けたいのであれば、不用品回収業者の利用も視野に入れるべきです。