ゴミ屋敷レベル1の片付け

ゴミ屋敷は近所への迷惑になってしまい、時には地域をあげた問題としてメディアでも取り上げられます。

このゴミ屋敷にもレベルがあり、進行度によってはゴミ屋敷の住人本人だけではどうしようもなくなってしまうことがあります。

レベルが低いうちに気づき解決へむけて動き出すことが重要です。

目次

ゴミ屋敷レベル1とは?

ゴミ屋敷のレベル1は誰でも成りうる状態でもあります。

キレイ好きの方はまずあり得ませんが、床にゴミが散乱しているものの足の踏み場はあり睡眠やそのほかの日常生活が送れる状態を指します。

レベル1はゴミ屋敷の中でも初歩段階です。

この時点で本人が気づくことができれば、手の施しようがないほどのゴミ屋敷にはならないため、周りも協力して進行度が低いうちに解決しましょう。

ゴミ屋敷レベル1の具体例

以下のような状況は、ゴミ屋敷レベル1に該当すると言えます。

・食べ終わったカップラーメン、弁当の容器、空き缶、紙くずや不用な空き箱、ビニール袋など、明らかなゴミがほとんどの部屋に放置されている
・放置されているゴミで、床が見えている部分より見えない部分の方が多い

また、このような状況かつ、散らかっているものの中に、衣類や雑誌といったゴミ以外の日用品が混ざっていないことも、ゴミ屋敷レベル1の特徴です。

少し放置すると、危険なレベル2に進行してしまうため、注意しなければいけません。

ゴミ屋敷レベル1になる原因

ゴミ屋敷レベル1程度の部屋は、決して珍しいものではありません。

また、ゴミ屋敷になってしまう主な原因は以下の通りです。

・生活習慣
・性格
・精神疾患などの病気

生活習慣

ゴミ屋敷になってしまう理由として多いのが、忙しくて掃除ができない、ゴミ出しの時間に自宅にいないといった、生活習慣の問題です。

このような方は、常に仕事中心の生活になってしまい、自宅では食事、睡眠、入浴以外のことをほとんどせず、少しずつゴミ屋敷を形成してしまいます。

また、最近はリモートワークの増加により、ゴミ屋敷になってしまうケースも増えています。

リモートワークの場合、家にいる時間が増えるため、出勤するよりも掃除をしやすいと思われがちですが、中には常に家にいることから、オン・オフの区別がしにくくなり、掃除がおろそかになるという方もいます。

性格

ゴミ屋敷になってしまう原因としては、その人の性格も挙げられます。

こちらは、面倒臭がり、だらしないといったものから、不衛生な状態が気にならないなど、性格的な面がゴミ屋敷を生み出しているというケースです。

他にも、後回しにしがちな人や、自分の手元に大切なものを集める人、物を大切にしすぎるあまり、捨てられない人なども、ゴミ屋敷になりやすい性格です。

精神疾患などの病気

精神疾患などの病気も、ゴミ屋敷につながる原因の1つです。

うつ病などの精神疾患を患うと、掃除する気力がなくなり、ゴミ屋敷になってしまうことがあります。

また、単純に病気によって動けなくなり、掃除そのものができなくなるケースや、通院など、治療が忙しくなり、部屋の状態にまで手が回らなくなるケースなどもあります。

このような場合、ゴミ屋敷を元のキレイな部屋に戻すには、まず病気を改善しなければいけません。

ゴミ屋敷レベル1の状態を放置するデメリット

ゴミ屋敷レベル1は、ゴミ屋敷としてはまだ初歩段階であるものの、放置すると以下のようなデメリットが発生します。

・悪臭を引き起こす
・害虫が発生する
・近隣トラブルにつながる
・ウイルス感染を引き起こす

悪臭を引き起こす

放置されたゴミは、時間の経過によって腐敗し、悪臭を引き起こします。

生ゴミだけでなく、ダンボールなどのゴミであっても、湿気を含むことで嫌なニオイの原因となります。

また、一旦悪臭が部屋に染み付いてしまうと、ゴミを片付けてもニオイが残り続け、そのまま住み続けるのが困難になる可能性もあります。

害虫が発生する

ゴミ屋敷レベル1の状態を放置することで、生ゴミなどをエサとする害虫が発生します。

具体的には、ハエやゴキブリといった不快な害虫や、シロアリなど、家の建材を傷めてしまう害虫、さらにはシラミやダニなど、居住者の健康に被害を及ぼす害虫が発生することもあります。

また、部屋に害虫の卵や巣ができると、繰り返し発生するサイクルができあがり、手に負えなくなってしまいます。

近隣トラブルにつながる

ゴミ屋敷レベル1の状態を放置することで、近隣住民とのトラブルも発生しやすくなります。

部屋から発生した悪臭や害虫は、近隣住民にも被害が及ぶため、苦情が届くことになります。

その結果、自身にとって大事なものまでゴミ扱いされてしまったり、本当に必要なものまで勝手に処分されたりしてしまい、トラブルが起こります。

もちろん、一度トラブルが発生すると、その後部屋がキレイになったとしても、住みづらくなってしまいます。

ウイルス感染を引き起こす

ゴミの放置は、ウイルス感染にもつながります。

例えば、長期間ホコリやハウスダストを吸引していると、大人でも簡単に喘息を引き起こしますし、ダニやノミなどは病原菌を媒介にしているため、思わぬ病気を発症することもあります。

その他、ハエやゴキブリなどを媒介して、赤痢菌やサルモネラ菌、O157といった重い感染症にかかることも考えられます。

ゴミ屋敷レベル1の片付け

ゴミ屋敷レベル1の段階で片付けをする意識が出たらどんな風に進めるのが良いか見てみましょう。

ゴミ屋敷レベル1の片付けに必要なもの

ゴミ屋敷レベル1の部屋をスムーズに片付けるには、掃除用具や必需品を事前に準備しておく必要があります。

片付けを進めながら、その都度費用なものを揃えていると、どうしても時間がかかり非効率です。

最低でも、以下のものは準備しておくことをおすすめします。

・掃除用具(掃除機、ほうき、雑巾、バケツ、洗剤など)
・マスク
・軍手
・エプロン
・ゴキブリ駆除剤
・蚊取り線香
・ゴミ袋
・ガムテープ
・新聞紙

日常ゴミの分別

まずは床に散らばるゴミを片付けていきましょう。

ゴミは分別がされていない状態なので、あらかじめ燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトルなど、自治体のゴミ分別ルールに応じて、分別するための大きな袋等を用意します。

ゴミ屋敷レベル1ではこの日常ゴミの分別、まとめを行うことで先が見えてきます。

この時点で大切なのは、片付けをする皆さんがこれからも分別をしていけるように環境を整えることが大切です。

ゴミ出し

次に分別し終わったゴミを自治体のゴミ回収に出しますが、地域によってさまざまなルールがありますのでまずはその内容を理解することが大切です。

ほとんどの自治体で一番回収頻度が多い燃えるごみはいつなのか、その他、分別はどこまで細かく求められるか、ゴミ出しの場所はどこなのかなどを把握する必要があります。

ゴミ出しのルールにつまずいていしまうと、ゴミ出しを怠りまたゴミをため込んでしまうことになってしまいます。

清掃

ゴミが散乱していた床やスペースは、飲食物の殻などの跡や長期間置かれていたことで汚れが溜まっていることが多いため全体の掃除を行いましょう。

また、ゴミの分別の際にも記載したように、分別方法を決めて、捨てる場所を確保しておくと床などにゴミをそのまま置くことも少なくなります。

清掃の際は、日常でゴミをため込まないように整理しながら掃除をすることが必要です。

ゴミをため込んでしまう人の中には掃除が苦手という理由でゴミ屋敷と化してしまう場合がありますので、プロの不用品回収に相談するのも1つの方法です。

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