ゴミ屋敷になってしまう理由

ニュースとしても取り上げられるゴミ屋敷。

いったいどのような理由でゴミの山ができてしまったのでしょうか?

ゴミ屋敷と化してしまった理由と対策まで考えてみましょう。

目次

ゴミ屋敷とは?

明確な定義はありませんが、家の中では、足の踏み場がないほどゴミが積み上げられている、日常生活で出てしまうゴミから定期的に整理していかなければいけないゴミまでなにも手が付けられず溜めてしまっている状況を一般的に指します。

捨てられずに溜まったゴミが、家の中だけでなく外にまで出てしまい悪臭が発生したり、害虫がでてしまっていたりゴミ屋敷の敷地から出るほどにゴミがある場合、近隣住民への迷惑となり単なるゴミ屋敷ではなく、地域問題とまでなってしまうケースもあります。

ゴミ屋敷のレベルについて

ゴミ屋敷のレベルは、散らかっているゴミの量や種類などによって、5つのレベルに分けることができます。
そのため、レベル1に該当している時点で、すでにゴミ屋敷ということになります。
それぞれの特徴を見てみましょう。

レベル1

レベル1は、ゴミ袋に入る程度の小ぶりなゴミが散乱している状態です。
食べ残しなどの悪臭源は、まだほとんどありません。

こちらは、ゴミ屋敷の第一歩を踏み出している状態ですが、まだ自力で何とか改善できるレベルです。

レベル2

レベル2は、脱いだ後の洋服や、いつ使用したかわからないバッグなど、ゴミ以外のものも散乱している状態です。

こちらのレベルも、まだ何とか自身で改善できますが、業者に清掃を依頼することも視野に入れる程度だと言えます。

レベル3

レベル3は、入ることができない場所があるほどゴミの量が多く、ゴミ袋には入らない、粗大ゴミで出さなければいけないほど大きなものが混ざっている状態です。

このレベルまで行くと、自身で清掃をするのは難しく、ホコリによる火災やハウスダストによる気管支系の病気に加え、転倒によるケガのリスクなども高まります。

レベル4

レベル4は、大量のゴミがあり、なおかつ悪臭がする場合、虫やネズミといった害虫、害獣が発生している状態です。

腐敗した食品なども放置されていて、腐敗したゴミから出た液体が原因で、壁や床など家自体が汚染されています。

また、衛生状態もかなり悪化しているため、いつ近隣トラブルが起きてもおかしくない状態だと言えます。
賃貸物件であれば、オーナーや管理会社から強制退去を命じられる可能性もゼロではありません。

レベル5

レベル5は、散らかっているゴミやものが何層にも積み重なっている状態で、部屋全体における足の踏み場はほとんどありません。
圧縮されて質量が増したゴミにより、床が抜ける危険性もあり、見た目以上に危険な状態です。

また、散らかっているゴミやもの同士が絡まり合い、すぐにはバラバラにできない状態になっています。

ゴミ屋敷になってしまう理由?

ものが捨てられない・片付けられない

一般的にゴミとして捉えられるものでも見方を変えると“もったいない”という感覚を持つ方もいらっしゃいます。

この “もったいない”という考えとその対象物を利用することが追い付かない場合、結果的に捨てられない、ゴミとして溜まっていってしまうということに陥ります。

またこの状況にプラスして、片付けができないという特徴も重なる場合ゴミ屋敷になってしまう理由の一つです。

身体的な問題

多く見られるのが高齢者の一人暮らしです。

また、一人暮らしで体を壊してあまり動けないなどの身体的な問題を抱えている場合もゴミ屋敷につながってしまうケースが多く見られます。

ゴミをまとめてゴミを捨てに行くことがままならない持病をお持ちの方や、介護が必要なレベルの方でも、日常生活をフォローしてもらえる環境にできていない方は、意に反してゴミ屋敷化してしまいます。

ご近所で助け合う仕組みがあったり、離れて暮らしていても介助や介護の手続きをしてもらうことができる環境にあればゴミ屋敷からは遠ざかります。

精神的な問題を抱えている

うつ病やセルフネグレスト、買い物依存症などの精神疾患がある場合がゴミ屋敷につながる原因となります。

いずれも、身体的な問題と同様に、単身で暮らしていることが背景となります。

一人で暮らしているうえに精神的疾患がある場合にゴミをまとめる、ゴミを出すなどを含む家事全般がままならず、ゴミ屋敷と化します。

精神的な疾患が理由でゴミ屋敷になってしまっている場合は、ご本人が病院へ行って治療を受けることが大切です。

この場合もゴミ屋敷になってしまった当事者の方だけではどうにもできなくなってしまった結果ですので、周囲の協力が必要となるでしょう。

購入するものが多い

必要以上にものを買いすぎてしまう方は、必然的に家の中にものが増えていきます。
こちらの多くは、ストレス発散を目的とする衝動買いによるものです。

また、購入した分、古いものを処分すれば問題ないですが、ストレスが原因であるため、不用品を処分する気持ちが抑えられてしまい、結果的にものがどんどん増えることで、ゴミ屋敷になることがあります。

生活が不規則

夜間の仕事をしているなどの理由で、ゴミを出せる時間に家にいなかったり、睡眠中だったりしてゴミが出せず、ゴミが溜まってしまうことがあります。

マンションなどの集合住宅で、24時間いつでもゴミ出しができる環境なら良いですが、そうでない場合は中途半端な睡眠時間で起き、わざわざゴミ出しをしないというケースが良く見られます。

また、こちらが常習化することにより、次第にゴミ屋敷化していきます。

注意してくれる人がいない

自身に部屋が散らかっているという認識がない場合は、周りに注意してくれる人がいないと気付くことができません。
こちらは、一人暮らしで自宅に友人などを呼ぶことのない方によく見られます。

また、普段から勤務先以外の人とほとんど会わず、会社と自宅の往復のみの生活を続けていると、孤独な気持ちを埋めるために、ゴミを溜め込むという行動に出ることがあります。

ゴミ屋敷に住み続けることのデメリット

ゴミ屋敷の状態を放置し、そのまま住み続けることには、以下のようなデメリットがあります。

・身体的デメリット
・精神的デメリット
・経済的デメリット

身体的デメリット

ゴミ屋敷には多くのゴミが溜まっているため、ゴキブリやダニといった害虫や、ホコリ、カビなどが多く発生します。
これらは、アレルギーや喘息、発疹の原因にもなるため、健康に悪影響を及ぼします。

また、ゴミ屋敷では、ものが高く積まれていたり、不安定な状態で収納されていたりします。
そのため、地震があったときにものが倒れてきたり、足元に置いてあったもので転倒してしまったりと、思わぬケガにつながることもあります。

ちなみに、ゴミ屋敷はものやホコリが多いことから、ほんの少しの火種で炎が燃え広がってしまうことも考えられます。

精神的デメリット

ゴミ屋敷と化した部屋に友人や家族を招き入れるのは気が引けますし、向こうから室内に入るのを拒否されることも十分考えられます。

また、それによって誰にも会わないようになり、ゴミ屋敷で一人過ごしていると、気持ちが鬱々として、前述したような精神的な問題を抱えるリスクが高まります。

経済的デメリット

ゴミ屋敷では、ゴミと普段使うものが混ざり合っているため、簡単に探しものが見つかりません。
そのため、また新しいものを購入してしまい、結果的に無駄な出費がかさむことになります。

また、著しく環境が悪化したゴミ屋敷は、いずれ専門の業者に清掃してもらわなければいけませんが、ゴミ屋敷の片付け費用は、4LDKなどの広い部屋の場合、70万円前後にも上ることがあり、捻出するのが困難なケースも珍しくありません。

ゴミ屋敷脱却の第一歩

ゴミ屋敷となってしまった場合のほとんどは、本人ではどうにもでき中くなってしまったケースがほとんどです。

そんな時は、ゴミ屋敷の片付けも対応可能な不用品回収業者の理由を検討してみましょう。

ご近所の迷惑になってしまうほど進行している場合は料金も大きく成ってしまいますが、まずは無料でできる見積もり依頼をしてみましょう。

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