遺品整理は親や家族がいる場合、やらないければいけない日が突然やってくる可能性が誰にでもあります。
そんなときの為、どんなトラブルに発展する可能性があるのかできるだけ問題回避できるように心の準備をしておきましょう。
遺品整理とは?
遺品整理は身内のどなたかがなくなった時に故人が生前に使っていた家や部屋の荷物や資産などを整理することを言います。
遺品整理という言葉が知られる前は、生前に自分の身辺整理をするという概念もなかったため遺族の方が大変な思いをすることが当たり前でした。
昔と違い、遺品整理士という資格ができ、不用品を一度に引き取ってくれる業者もいますので上手に利用しトラブルを回避しましょう。
遺品整理の起こりうるトラブルを知っておこう
皆さんの親族や配偶者がなくなった時、必ずと言ってよいほど遺品整理ということをする必要が出てきます。
故人が生前に身辺整理を行っている場合はスムーズなことがありますが、ほとんどは荷物も資産も不明瞭なものがたくさん残されるケースがほとんどです。
荷物が多すぎる
もったいない精神の強い方や戦後を経験している方などに多いのですがありとあらゆるものが捨てられず、膨大な荷物が残されるケースです。
荷の整理はゴミとして処分するにしても、多くの手間と時間がかかります。
自治体のゴミ回収では回収日や分別が細かく指定されるため、たくさんのゴミを出すには分別して何度も何袋にも分けて出さなければいけません。
また、遺品整理する方と、故人の家が離れている場合は通って回収へ合わせてゴミ出しをするなど大変さを極めます。
荷が多すぎる場合は不用品回収のサービスで一度に解決することも検討すると良いでしょう。
遺族同士のトラブル
生前身辺整理を行っていた故人であれば別ですが、遺品整理は大変な作業です。
そのため、親族どうし誰がやるかなどのトラブルに発展する場合があります。
また、逆のパターンで1人の肉親が勝手に進めてしまうのもトラブルの元です。
遺産が関係してくるため、故人の相続人に当たる人すべてに遺品整理が関係してくる可能性が高くあります。
分配する遺産が多い場合は遺品整理を始める前に相談し、一人で行わず遺族同士話し合い進めるのがおすすめです。
金品、動産、不動産だけでなく思い出の品にも注意が必要です。
遺品整理を業者に依頼した場合にも、思い出の品は当事者でしかわからないものだからこそ、関係する遺族には確認、相談しましょう。
負の遺産がある
故人の法定相続人に当たる場合、財産を相続する権利がありますがすべてプラスの遺産とは限りません。
借金、ローンなどのいわゆるマイナスの遺産も残される可能性があります。
万が一マイナスの遺産を相続放棄等の手段を取ろうとしている場合、遺品整理に着手してしまうと放棄できない可能性があります。
遺品整理をする場合は、遺産相続の可能性があるかどうかを先に調べてから始めるのが良いでしょう。
悪徳業者の被害に遭う
遺品が多い、時間が取れないなどの状況で遺品整理も対応可能な業者を利用する方もいらっしゃるでしょう。
プロの業者に依頼をするのは一番効率的な方法とは言えますが、あまりに安価な料金提示をしてきたり、実作業にかかるまでのやり取りが短く、見積もりなどのオフィシャルな対応を省いている場合は要注意です。
安価な料金を謳っていても、実際の作業の中でどんどん料金が引き上げられていく場当たり的な業者や、依頼主が知らないうちに故人が大切にしていた骨董品などの貴重なものを営利目的で勝手に回収してしまう業者などさまざまな悪徳業者がいます。
依頼をする前に現場を見てもらい見積もりをきちんと提示してもらいましょう。
そして見積もり以外にかかる費用がないかどうか、別途費用が掛かる場合はどんな時かあらかじめ聞いておくことで悪徳業者のトラブルは防ぐことができます。