ゴミ回収業者に不用品を回収した時、料金の高さに驚く人がいます。
自治体の粗大ごみの回収なら数百円で済むこともあり、燃えるごみなどに出した場合は無料なのに、何故ゴミ回収業者に依頼した場合はそれ程の料金がかかるのでしょうか?
ゴミ回収業者の料金の内訳について、解説します。
ゴミ回収業者の料金の仕組みは?
ゴミ回収業者に依頼した場合に請求される料金は、主に4つの項目からなっています。
基本料金、車両費、人件費、ごみ処分費と分けられるのですが、具体的にはどのようになっているのでしょうか?
車両費は、ゴミを処分するために使用するトラックの使用料金です。
異動するためのガソリン代もここに含まれ、場合によってはレンタル車両を使用しているため、レンタル代もここに含まれています。
人件費は作業に従事する人の給与に加え、オフィスで事務作業をするスタッフの給与も含まれます。
必要なスタッフが多いほど、人件費も高くなります。
ごみの処分費は、ゴミの量によって決まります。
1kg当たりいくらと定められているため、ゴミの量が多ければ多いほど料金も高くなるのです。
そして基本料金は、ゴミ回収業者が定めた最低限の利益です。
実は、見積書に書かれている基本料金には、車両費や人件費も含まれています。
それを除いた分が、ゴミ回収業者としての利益となるのです。
ただし、オフィスの賃料やパソコンなどの備品費用、消耗品費用なども含まれているため、全て利益となるわけではないのです。
そのため、意外と少ない利益しかありません。
それぞれの項目の目安
4つの項目それぞれで、目安となる費用はどのくらいになるのでしょうか?
まず、基本料金は3,000~5,000円が相場です。
その一部が、会社としての利益となるのです。
車両費はトラックによって異なり、軽トラックであれば3,000円ほどが目安です。
1tトラックであれば6,000円、2tトラックなら8,000円ほどとなるでしょう。
ゴミの量によって、必要なトラックも異なります。
人件費は、1人当たり3,000~5,000円ほどです。
それほどの量がなければ1人でいいのですが、重いものが多い場合や量が多い場合は2人、3人と必要になるため、人数分必要となります。
そしてごみの量によって、ごみ処分費がかかります。
家庭ごみと事業ごみで料金は異なり、家庭ごみであれば10kgあたり300円ですが事業の産業廃棄物となるごみは10kgあたり500円かかります。
まとめ
ゴミ回収業者に不用品の回収を依頼した場合の料金は意外と高く感じるかもしれませんが、実は料金の内訳をみるとそれほどの利益があるわけではありません。
ほとんどが必要経費であり、税金で賄われている自治体よりも高くなるのは仕方がないことなのです。
ゴミはなるべく自治体に出した方がいいのですが、どうしても処分が難しい場合はゴミ回収業者に依頼しましょう。