自治体のゴミ回収で困ることその②~ゴミ出しに手間がかかる~

自治体のゴミ回収は低価格ですが、ゴミを出す手間が大きいというデメリットもあります。

いらないと決まった大型の家具は早めにゴミに出したいですが、どんな手間があるのか情報を知っておきましょう。

目次

粗大ゴミを出すときの大変さと規定が多いこと

自治体のゴミ回収は日常で出すことができる燃えるゴミや燃えないゴミにも規定があり、一定の大きさを超えると粗大ゴミとして出さなければいけなくなることがほとんどです。

中でも、ソファーやベッド、布団類、タンス類、ゴミとして出すことができる大型家電などを、粗大ゴミとして出すときは大変な労力がかかります。

指定された場所に出さなければいけなく、自宅から指定場所まで運び出すのに、大型のごみは1人では難しいために複数人で運び出すことになります。

また、あまり大きすぎるものや特殊な粗大ゴミは回収してもらえないものもあるため、あらかじめ自治体が発行しているゴミについての案内を見て、回収できる粗大ゴミの種類などを確認しておきましょう。

自治体の粗大ごみ回収は1商品ごと、あるいはまとめて何商品かでいくら、という価格になっていることが多く、低価格でゴミ回収を依頼できます。

自治体の粗大ゴミ回収は、価格的には安価ですが手間が大きいのがデメリットです。

必要な手続きも多い

自治体のゴミ回収は、荷物を運び出す労力や規定だけでなく、必要な手続きも多いです。

粗大ゴミを回収してもらうための一般的な手順としては、まず電話やメール、インターネットのいずれかで申込を行います。

この時、粗大ゴミの回収日時が伝えられるため、忘れないようにメモしておかなければいけません。

また、その後は地域の商店やコンビニエンスストアを訪れ、粗大ゴミ処理券を購入します。

購入したゴミ処理券には、氏名や受付番号、収集日を記載し、必要枚数に合わせて粗大ゴミに貼り付けます。

必要枚数については、粗大ゴミの種類やサイズによって決まっていて、判断が難しいものなどについては、申込手続きとは別に問い合わせをしなければいけないことも考えられます。

そして、回収日当日の朝に、粗大ゴミを指定場所に出します。

一戸建ての場合は玄関先や門前、集合住宅の場合は1階の出口付近に出すケースが多いです。

粗大ゴミを1つ処分するだけでも、これだけの手続きが必要であるため、面倒に感じる方も少なくありません。

融通が利かないのも難点

自治体の粗大ゴミ回収事業は、役所と同じく平日の日中にしか稼働していません。

そのため、回収してもらえるのは平日のみであり、時間も一般ゴミと同じように、朝8時半までなど、早い時間に設定されているケースがほとんどです。

平日の朝と言えば、出勤の時間帯です。

多くの方がせわしなく動き始めるこちらの時間帯に、大きくて重い荷物を運び出すのはとても大変です。

そのため、人によっては、粗大ゴミを出すためだけに半休の申請をしたり、休暇を取ったりしなければいけないかもしれません。

特に、一人暮らしで日中に勤務している方にとっては、お世辞も都合の良い時間帯とは言えません。

また、自治体の粗大ゴミ回収は、回収の時間も指定することができません。

自治体によっては、回収の曜日が固定になっていることもあり、もっと制約があるケースでは、月に何日か候補日があり、その候補の中からしか選べないこともあります。

もちろん、回収の時間が限られていることから、自治体における粗大ゴミの回収依頼が立て込むと、「1ヶ月先にならないと回収できない」などと伝えられることも考えられます。

このように、回収にあたっての融通が利かないことも、自治体でのゴミ出しに手間がかかる大きな理由です。

自治体では回収してもらえない品目も多い

自治体の粗大ゴミ回収には、取り扱っていない品目も多いです。
そのため、以下のような品目については、別の方法で処分しなければいけません。

・リサイクル家電
・パソコン
・危険物、処理困難物
・事業系ゴミ

リサイクル家電

エアコン、テレビ、洗濯機(衣類乾燥機)、冷蔵庫(冷凍庫)はリサイクル家電に該当し、こちらは通常の粗大ゴミとして回収してもらうことができません。

処分する際には、家電量販店等に引き取りを依頼したり、指定引取所に持参したりする必要があります。

パソコン

自治体ではパソコン(デスクトップパソコン、ノートパソコン、液晶一体型)やモニターなどについては、原則回収を受け付けていません。

パソコンは、リサイクル家電と同様の方法か、もしくはパソコンリユース会社、自治体の回収BOXを利用することで処分できます。

危険物、処理困難物

以下のような危険物、処理困難物についても、自治体では回収してもらえません。

・ピアノ
・灯油、ガソリン、ペンキ等塗料
・バッテリー等の危険物
・金庫
・オートバイ、自動車、タイヤ
・消化器
・コンクリートブロック、土砂、石
・スプリング入りマットレス など

事業系ゴミ

企業や公共施設、店舗などの事業活動に伴って出るゴミは事業系ゴミに該当し、こちらはたとえ家庭向けの家具や家電であっても、自治体の粗大ゴミとして出すことができません。

解決策は?

リサイクルショップへ持ち込む

粗大ゴミとして出そうとしていたものも、リサイクルショップなどへ持ち込みできそうなものは買取に挑戦してみると良いでしょう。

リサイクルショップによっては、大きな商品も出張買取してくれるお店もありますので、その場合はリサイクルショップが提示する条件に則って荷をまとめておくとその場で査定等をしてくれます。

ただし、買取ができないとされてしまったものは持って行ってもらえない可能性があることも覚えておきましょう。

また、出張買取がない場合は、皆さん自身が自家用車を利用するか、持ち込みたい荷物に応じ、軽トラックなどをレンタルして持ち込みすると良いです。

不用品回収業者を利用

民間の不用品回収業は、ゴミを回収し処分場に持ち込むことができる許可書を取得しているため、リサイクルできないものでもすべて回収してくれます。

大きな不用品が多数あり、リサイクルできなそうなものが多い場合は不用品回収業者等を利用するのがおすすめです。

民間の不用品回収業者は、自治体のゴミ回収と比べて、1つのゴミを回収する単価で考えると回収費用が高く感じるかもしれませんが、手間をなるべくかけたくない、時間に融通が利かない環境にいる方にはおすすめです。

引っ越し時は引っ越し業者に依頼

引っ越しに伴い、粗大ゴミを処分したいという場合は、不用品回収に対応している引っ越し業者を選ぶのも一つの手です。

引っ越し作業と不用品回収の両方を同じ業者に依頼することで、手続きの手間が省けます。

また、引っ越し業者の不用品回収は、不用品回収業者と比べて料金が安い傾向にあります。

ただし、こちらは引っ越しを行うときしか利用することができませんし、引き取ってもらえる品目については、不用品回収業者などと比べて少ないケースが多いです。

フリマアプリの活用もおすすめ

断捨離や衣替え、模様替えや引っ越しなどを機に、不用品を手放す場合には、フリマアプリを活用するという選択肢もあります。

フリマアプリであれば、隙間時間を使ってスマホから簡単に出品、取引ができますし、売れるまでのスピードも早いです。

また、売値を自身で決定できる点や、リサイクルショップよりも高値で売れやすい点、捨てるようなものでも需要がある点などもメリットです。

一方、スマホから簡単に出品できるとはいえ、タイトルや説明文の他、写真撮影も必要になるため、普段利用しない方にとっては面倒に感じる可能性もあります。

もちろん、買い手がなかなかつかないこともありますし、中には質の悪いユーザーもいるため、注意しなければいけません。

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