粗大ごみを自治体に回収してもらうには、それぞれの自治体によって定められたルールを守らなければいけません。
そのため、きちんと流れを把握しておかなければ、勘違いやルール違反が発生してしまう可能性があります。
今回は、足立区で粗大ごみを捨てる際の流れを中心に解説します。
足立区の粗大ごみの定義は?
足立区では、家庭で不要になった大型のごみ(一辺の長さが30cmを超えるもの)が粗大ごみと定義されています。
こちらには、家電リサイクル法の対象品目(ブラウン管・液晶・プラズマテレビ、エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、衣類乾燥機)とパソコンは含まれていません。
また、事業活動によって生じた粗大ごみは区で取り扱いしていないため、注意が必要です。
こちらは、事業系ごみと呼ばれるもので、事務所や店舗、医療機関などから事業活動に伴って生じた廃棄物のことを指しています。
事業系ごみの処理について
事業系ごみとは、事務所や店舗、医療機関などから、事業活動によって生じた廃棄物のことを指しています。
また、これらは廃棄物処理法で定める産業廃棄物、一般廃棄物(事業系一般廃棄物)に分けられます。
産業廃棄物に該当するものには、燃え殻や汚泥、廃油、廃酸などが挙げられ、一般廃棄物には、厨芥類(茶殻、残飯などの生ごみ)、木くず、紙くずなどが該当します。
これらの事業系ごみは、一般の家庭ごみや粗大ごみとして回収してもらうことはできず、事業者が自らの責任で適正に処理しなければいけません。
ちなみに、事業系ごみの処理方法には、事業者が自社の人員機材を用いて処理する方法や、許可業者に委託して処理する方法などがあります。
もちろん、処理をする際には手数料がかかりますが、こちら事業系有料ごみ処理券を貼付することで支払いが完了します。
事業系有料ごみ処理券は、区内のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、足立区役所、足立清掃事務所で販売しています。
足立区で粗大ごみを捨てる際の流れ
足立区で粗大ごみを捨てる際の流れは以下の通りです。
・電話もしくはインターネットで事前申し込みをする
・収集か指定場所への持ち込みかを選ぶ
・指定日に搬出場所に粗大ごみを出す(収集の場合)
・指定日に直接持込場所へ粗大ごみを持ち込む(持ち込みの場合)
収集の場合、予約日の朝8時までに、搬出場所(申し込み時に伝える)に粗大ごみを出すことで収集してもらえるため、自ら指定場所に持っていく必要がありません。
ただし、こちらのケースでは、品目によって設定された金額のごみ処理券を購入し、粗大ごみに貼付する必要があります。
また、持込場所への持ち込みの場合、粗大ごみ処理手数料は免除されますが、こちらのケースでは、予約状況によって日時が指定できない可能性があり、利用可能回数も1世帯年度2回までと定められています。
粗大ごみの運び出し収集について
足立区で粗大ごみを収集してもらう場合、運び出し収集を選択できるケースがあります。
こちらは、自らの力で室内から粗大ごみを運び出すことができない方に向けたサービスで、以下に該当する方が利用できます。
・65歳以上の高齢者のみの世帯
・身体に障がいがある方(身体障害者手帳を持っている方)のみの世帯
・上記に当てはまる世帯で、親族、近隣、介護者等の協力を得ることが困難な世帯
運び出し収集を利用する際の流れとしては、まず足立清掃事務所に電話で相談し、その後清掃事務所職員による確認が行われ、運び出し収集の可否が判断されます。
運び出し可能と判断された場合、日程調整の上、後日運び出しをしてもらうことができます。
ただし、以下の場合は、原則として運び出し収集の対象にはなりません。
・引っ越しに伴う粗大ごみの運び出し
・職員2名で家の外まで運び出せない大きさ、重量のあるものの運び出し
・出入口や玄関ドアからの持ち出しが難しい場合
・取り外しや解体作業が必要な場合
・下見や運び出し時に本人が立ち会いできない場合
自転車の引き取りについて
足立区で粗大ごみを捨てる場合、専用の粗大ごみ処理券を貼付し、収集か指定場所への持ち込みのいずれかで処分します。
不要になった自転車についても、基本的には同じように収集もしくは指定場所への持ち込みで処分しますが、これに加えて、家庭で不要になった自転車を対象に、足立区内の施設でも無料引き取りを行っています。
こちらのサービスが利用可能なのは、足立区内在住者および在勤者で、以下を持参の上、取り扱いのある施設に直接自転車を持ち込むことで利用できます。
・不要になった自転車
・必要事項を記入した自転車譲渡申出兼証明書
・本人確認のできる資料(運転免許証・健康保険証など)
また、自転車の無料引き取りを取り扱う施設は、区内の移送所、自転車駐車場です。
予約は必要ありませんが、これらの施設にはそれぞれ無料引き取り受付時間があるため、事前に確認しておきましょう。
ちなみに、無料引き取りの対象になる自転車は、防犯登録ができる自転車(電動自転車、大人用三輪車を含む)です。
防犯登録が可能であれば、引き取り時点で防犯登録がされているかどうかは問いません。
パンクしている自転車、故障している自転車でも引き取り可能です。
ただし、防犯登録ができないもの(一輪車、子ども用三輪車などの玩具)、不法投棄された自転車、会社名義の自転車などは引き取りができません。
その他、サドルやタイヤなど、パーツのみでの引き取りも対象外です。
不用品回収業者の利用も検討すべき
足立区で粗大ごみを捨てようと考える方は、自治体による収集や持ち込みだけでなく不用品回収業者の利用も検討しましょう。
不用品回収業者は、依頼するのに費用がかかるものの、自治体で回収不可能なものも対応してもらえますし、たくさんの粗大ごみを一気に回収してくれたり、買い取ってもらえたりする可能性もあります。
不用品回収業者のその他のメリット
その他の不用品回収業者におけるメリットとしては、好きな日時に引き取りに来てくれるということも挙げられます。
不用品回収業者のサービスは、引っ越し業者のサービスと同じように、依頼者の都合を優先的に考えてくれます。
そのため、土日や夜間、祝日や大型連休など、さまざまなタイミングに合わせてもらうことができ、忙しい方にとっては特に便利です。
また、不用品回収業者の回収は、1ヶ所での回収を終えた後、2ヶ所目を続けて回収するケースにも対応してくれます。
例えば、別々に住んでいるカップルが同棲するため、それぞれの家から引っ越すケースなどでは、こちらのサービスを利用することで、2ヶ所から効率良く不用品を処分できます。
その他、不用品回収業者は、粗大ごみの引き取りだけでなく、部屋の清掃も行ってくれることがあります。
不用品回収業者は、不用品回収のプロであると同時に、片付けのプロでもあります。
ごみ屋敷などの清掃も日常的に行っているため、部屋が散らかっていることから、粗大ごみを取り出せないというような事例にも、臨機応変に対応してくれます。
ちなみに、不用品回収業者に回収を依頼すれば、回収と同時に、エアコンの撤去や照明の取り外し、便座交換といった原稿回復工事をしてくれることもあります。
まとめ
ここまで、足立区で粗大ごみを捨てる際の流れを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
自治体に回収、持ち込みを依頼する際は、まずどのようなものが粗大ごみに当てはまるのかを把握し、指定された方法に則って手続きを進めることが大切です。
もちろん、これらの作業の負担が大きいと感じるのであれば、不用品回収業者に依頼するのも一つの手です。