生前整理の中でも本人でないとわかりづらい部分が多く、遺族の方がトラブルになりやすいのが財産整理です。
どんなトラブルが考えられるのかあらかじめ知っておきましょう。
財産整理のトラブルとは?
負の財産
生前整理をする際に遺族に当たる方へ遺産を残そうと動産や不動産を整理する方は多いと思いますが、意外と忘れがちなのが負の財産です。
わかりやすいもので、家の購入資金でローンを組んでいる場合や、車の購入資金でローンを組んでいる場合も負の財産となります。
身近だけれど忘れがちなのが、スマホの月賦払い、クレジットの支払い残高、所得税や住民税も負の財産に当たります。
また、ご商売をやっている方ですと、買掛金なども遺族にとっては負の財産となってしまうため注意しましょう。
財産整理を進める際、負の財産をすぐに生産できないとすれば、何にどのくらい支払いが残っているのか一覧で見られるものを作っておくことで、万が一の場合遺族が困らずに済むでしょう。
デジタルデータ
インターネット利用率が80%を超え、スマートフォン保持率も80%弱となっている現代。
遺産に関わる金融資産等もインターネット上で管理されている場合も多くなっています。
金融資産だけでなく、各社のポイントやマイレージ、各サービスの会員情報なども後にトラブルとなりかねないデジタルデータに基づいた遺産となります。
各サービスのログイン情報等は常日頃から紙面などにまとめておくと、何かあっても安心です。
セキュリティ的に心配な側面もあるため、紙面に残す場合は遺族の方はたどり着けるような金庫などのセキュリティが保たれる場所を作っておくのが安心です。
相続人をはっきりさせておかない
遺族の方が分配する遺産がある場合、相続人をしっかりと決めておかないとトラブルになる場合があります。
法定相続人は直系の子や孫、親、祖父母、兄弟姉妹となり、それぞれに順番、割合が決まっています。
もしも、相続人を指定したい場合はきちんと遺言書で記して残しておく必要があります。
まとめ
財産の生前整理をする際に気をつけたいポイントは2つ、遺族同士の揉め事が起きないようにすることと、遺族が遺品整理をする時の手間を減らすことです。
遺産に関して特に複数の遺族同士のトラブルを招きやすいため、早めに生前整理を進めるのがおすすめです。
負の遺産がある場合も、整理することで明確にしておくと生前整理するご本人も再確認することができます。
また、デジタルデータが不明な状態だと財産整理で手間が増えやすいため、忘れがちなポイントですが各サービスのログイン情報等も財産整理として行いましょう。